得意げに語る母の姿が面白い

「お母さん、いい物買っちゃったー!」買い物から帰って来た母親が嬉々とした表情で寄ってくる。

「何々?」あまりにも嬉しそうなので話に乗ってみる。おこぼれに預かれるものだといいな。「ジャーン、これでーす」えぇーつまんない。

それ明らかに自分のやつじゃん。私意味も関係も無い。もう、そういう物なら自慢してこないでよね。

「なんだ、期待してたのに」「あれ?テンション低い、興味ない?」「当たり前でしょ」「そっか…失敗しちゃったな」

ガックリした姿を見て罪悪感が生まれるけど、別に私が悪い訳じゃない。「あなたの分も買ってきたのに」

「え!?」「いらないんでしょ」「いる」それならそうと早く言ってよ!何でも貰えるもんなら貰うもんね!

「でもこれ、どういうやつなの?」聞いた事無い名前だし、何を守るのかすら分からない。知らないまま使うのは嫌だ。

「ふっふーそれはね!ちゃんと説明聞いてきたから大丈夫よ、心して聞くべし」得意げに語り始める母の話を、素直に聞く事にした。